水道技術経営情報
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広報の事例 PR(Public Rerationship)

 

 さまざまな水道事業体のネットでのPRを調査してみました。事業の概要や歴史,料金,水質試験結果,リンク集や問合せ先の掲載が中心ですが,その他にもさまざまな工夫がなされています。

【参考】


ホームページ活用の現状

 水道界におけるホームページの活用は当然になっています。事業体のうちホームページを開設しているのは2000年秋の段階で約2600事業体(誤ってたらすんません),水道事業体でも,市クラスではホームページを開設しているのが当然となっています。ただ,面白いのは,そのホームページを市の職員がみられないケースが多いことです。たとえばある大規模事業体のホームページは総務の3人ほどの職員が担当しているとのこと。単に広報の一手段としてしか見てないあたりのアナクロニズムは今後改善されていくでしょう。

 事業体のホームページを集めている,このページを全面的に使用させていただきました。

 広報の一手段としてのホームページの利用例としては,金町浄水場PFIのように非常に注目度の高いページを設けていたり,横須賀市(だったっけ?)のように,すべての入札条件と結果をホームページに掲載して,落札金額低減を達成した例があります。

 事業体のホームページが主として取り上げている情報は,住民サービスとしての情報です。また,工事のチラシにアドレスを書きこんだり,料金徴収の伝票をホームページ掲載やメール送付にしたりすることは今後十分ありえます。

 経営管理や維持管理に関する広報は,投資家の力を借りない現在の経営形態では,料金関係意外はあまり重視していません。ただし,民間資本の導入を図るのであればまったく話は変わります。IRのためのホームページ利用はいまや当然というより必須になっており,YAHOO! Financeなどの経済情報サイトに掲載されないような投資先にはそもそも一般からの金は来ません。(機関投資家はくるでしょうから問題ないかもしれませんが)

【備考】
 2001/02/19 ホームページの印象に関する問い合わせへの対応時に作成。


ホームページの事例

 事業体の実施しているホームページでのPRについて収拾し,掲載されている情報を分類整理しました。新しくホームページを作成する場合は,グーグルなどで同様の例を収集されるとよいでしょう。

 ただ...

 当初作成してから7年経過してアップデートしてみると,ほとんどの情報が削除されているか,アドレスがなくなっています。当時とくらべて,組織的にHPなどの情報公開活動をするようになったことや,市町村合併などによるものと思われますが...

 特にグーグルの時代になってからは,情報はいかに蓄積するかが大切なわけで,アーカイブの重要性を考えるとき,古いデータを消してしまう姿勢はどうかと思います。文書管理,情報管理としては重要なことではありますが,ネットでの情報公開はこれとは本来別のルールがあるんですけどね...

1)一般に掲載している情報

 責任者の挨拶,水道の概要,水道施設の位置,事業体のほかのサイトへのリンクなど。この他,当該事業体の水道施設や経営指標,歴史,料金,工事業者の紹介,お問合せメールなどは必須といえます。一覧メニューの構成に参考になりそうなサイトを紹介します。

2)給水についての相談

 給水栓工事や給水装置のチェック,凍結防止,赤水などの知識を解説。需要者からの問合せが多い内容について説明欄を設けた事例をあつめてたのですが...なんか更新頻度がいちぢるしいのかな?全部リンク切れになっちゃった...(2008年7月)

3)水道資料館、記念施設の案内

 水道を身近に感じてもらうため,水道の資料館を設置しているケース。その紹介がなされています。これもほとんどなくなってますね。

4)災害対策の解説

 地震時などの災害対策は,住民への告知があって初めて効果を発揮するもの。応急給水装置の説明と,その位置の紹介などがあります。地味ですが,よく考えると非常に大切な広報です。

5)顧客意見の収集

 メーラーを設置しているのが普通ですが,その他のモニター制度などについての説明を採り上げてみました。

6)イベントの紹介

 水道局主催のイベントの紹介。さまざまな工夫をされている様子がうかがえます。水道関連の全国イベントとしては,6月第1週の「水道週間」,8月1日からの「水の週間」があります。

7)情報の発信

 広報誌の閲覧やダウンロードがありますが,PRムービーや水の缶詰,取り組んでいる事業について解説しているものもあります。これは千葉県水道局さんの広報誌とマスコットキャラのストラップ。オゾンが「オッサン」、活性炭が「カッセイたん」と、ネーミングセンスもなかなかのものです。子供向けの資料は、クイズのように、参加できるコーナーをつくるといいんだとか。

8)水源対策事業の紹介

 水源涵養に関する需要者の関心は意外に高いもの。ダムの水位の現状公開など,いろいろな工夫がなされている様子がわかります。

9)環境対策事業の紹介

 環境ISOなど,水道による環境対策は除々に進んできています。



目次

ホームページ活用の現状
水道事業体によるホームページ利用の状況について。

ホームページの事例
全国の水道事業体の設置しているホームページについて,ユニークな記事を分類紹介。

備考・出典


更新履歴

  • 170613 リンク先修正 
  • 120807 新様式で作成 
  • 111021 箕面市水道部、水の科学館、姫路市水道資料館、リンク先修正。
  • 110603 千葉県さんの広報誌を追加。 
  • 2008年時点:リンク切れ多すぎ。情報の鮮度維持ともいえるのですが... 
  • 2001年時点:構想から約1年,やっと大体,全国分見ました...が,一年もたったらぜんぜん内容が変わっているのがこの世界...そのうちまた北から南までみないといけないでしょうね。なお,テーマによっては,関連するページに直接掲載したものもあります。


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