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大阪の水道研究発表会で資料と紹介の許可をいただいたので掲載。
【参考】 帯磁性イオン交換樹脂処理 Miex(R)1)原理ちょっと濃いめの有機物が問題となる場合に、高速高効率に除去するためのシステムです。 Miex(R)というのは、イオン交換樹脂を磁性を帯びた粒状に加工したものです。これに原水を通過させることで水中で負に帯電しているDOCとMiex(R)のCl-がイオン交換により除去されます。Miex(R)は磁性を帯びていて互いにくっつき合うため沈降性に優れ、速やかにこれを水相から分離できるために、高速で処理をすることが可能、というのが基本的な売りです。なお、分離されたMiex(R)は塩水を使用してDOCを再びCl-に交換させることで再生させます。 我が国では前澤工業の扱いのようなので、より詳しい情報はそちらへどうぞ。
2)利点と限界使い勝手としては生物処理に近い感じで、有機物負荷が高めの場合に適します。高度浄水処理フロー(オゾン活性炭等)の前段等に設置することで、凝集沈殿や高度処理システムへの負荷を減らすことができるようです。このような改善効果を既存フローを大幅に変更する必要がない点は大きなメリットといえるでしょう。 反面、イオン交換法なので、イオン性でないカビ臭の原因物質等を直接除去することはできません。また、専用の再生システムを必要とする点にも注意が必要です。 あと、Miex(R)という名称が登録商標なので報告書等で取り上げるのがものすごく面倒なことで有名です(NHKが企業名を言わないのと同じ制約ですな...)。「帯磁性イオン交換樹脂処理」という名前はそれ用の一般名称ですが、かえって分かりにくいとの批判もあり、ま、めんどくさいことではあります。 【参考】 |
目次Miex(R) 備考・出典更新履歴
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