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ここでは,水道水質や水源水質の現状について,掲載サイトなどから現状を整理します。水道統計(水質編)データベースや水道水源有害化学物質情報ネットワークなど,厚生労働省による情報公開はかなりのレベルで行われています。これにあわせ,水質基準の超過率がもっとも高かった項目などの情報をまとめました。 水道水質の現状(1)水道水質,水源水質の現状水道水質の情報サイト。水道統計(水質編)の情報を引き出すことができます。
【備考】 (2)水質基準の遵守率日本の水道水の水質基準遵守率は世界的に見ても突出して高いそうで,超過率を健康に関する項目でみると,最大でも大腸菌群の0.62%が最大です。ただ,大腸菌群や一般細菌は消毒の状態に問題があることを示すものと考えると,採水の方法がよくなかったと言えるでしょう。つまり,実際にはほとんどの水道水が基準を遵守できていると考えることができます。 海外ではこうは行きません。アメリカなどでは消毒の不全による水系感染症(O-157など)が結構頻繁に発生します。 平成6〜8年度の間に,浄水において水質基準値を超過しているものが見られた項目を掲載した資料を以下に示します。ちなみに,そのほかの年についても項目的にはほぼ同じような傾向です。
超過率が高い順に以下のとおりであったとのことなので,リストアップするとともに,各項目の特徴と対処方法のページへのリンクを構築します。なお,0.01%台の有機物については省略しました。 1)健康に関連する項目(超過率が0.01%を超えるもの)
2)水道水が有するべき性状に関連する項目
3)上記以外で基準値の50%を超えるものが全体の1%以上となっている項目
4)監視項目のうち,検討すべきレベルに達しているもの 【備考】 (3)水質基準の超過時の対応原水の監視をしていると,ほとんどND(不検出)のなかで,見なれない項目が検出されることがあります。特に監視項目では,その扱いが難しいような項目もあります。検出された項目の値によって,以下のような対応をとります。
もちろん,浄水で100%を超えると違反ですので,そうなる前に手を打つことです。 【参考】 水道水質に関する苦情の傾向水道水の異常は,需要者からの通報によって判明するケースがほとんどです。給水管など需要者の所有する水道設備に起因するものが多いのが特徴ですが,このような場合でも水道事業体が水質検査をして初めて分かることが多いようです。 給水栓水質異常は,また,水道がそのとき置かれている事情により増える場合があります。たとえば,配水管網の切り替えを行っている場合には赤水や濁水が発生しやすく,原水水質にが悪化する時期(渇水など)には臭気などの苦情が増える場合があります。 水道水質としての苦情としてはおおむね以下のようなものがあるようです。
下図は某都市の水質異常に関する苦情と対処の結果をまとめたものです。このケースでは,支配的な少数の原因がなく,経年により苦情は減少していることから,全体として致命的な欠点を持っているシステムではない,といえるでしょう。
【備考】 |
目次水道水質の現状 水道水質に関する苦情の傾向 備考・出典
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