水道技術経営情報
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用語集 ま−も ma mi mu me mo

マイナスイオン

 「マイナスイオンたっぷり」などと言った言い方をする場合の「マイナスイオン」とは,「人間が肌で感じる心地よさ=不快指数の低さ」を総体的にあらわす言葉である。科学的な雰囲気が漂うので間違いやすいが,負電荷イオンの存在量や構成など,科学的な把握手法とやとはおよそ関係がない。
 つまり,「マイナスイオンたっぷり状態」=「心地よい状態」=「健康にいい」,という図式が,ややこしい生理学的な説明なしに成立する。これは,心地よい環境によるリラックス効果が健康によいことはよく知られているためである。
 マイナスイオンの正体を探ろうとする科学的な取り組みは,だから,無意味である。

膜処理(まくしょり) Membrane Filtration

 懸濁質を通さない,微細な孔を有する有機もしくは無機質の薄い膜状のフィルターによって原水をこし,懸濁質を除去する固液分離プロセスの一種。

マンガン Manganese

 鉄と同属の金属元素で,よくいっしょに検出される。健康被害が生ずるほどの濃度で含まれる心配はまずないが,水を着色したりヘドロ状になって付着するなど,印象が著しく悪くなったり,機械内部に付着して故障させる。ちなみに,強く酸化されるとピンク色を呈するが,これまた見た目が悪い。

身替り建設費(みがわりけんせつひ)

 基本的にダム用語で,ダム(等)を共同で建設するにあたり,同等の能力のダムを単独で建設したときの推定の建設費。別名、机上の空論。

水資源(みずしげん) Water Resource

 人間が使える水の「豊かさ」を概念化した言葉で,水量だけでなく,水質,水圧などを総合した概念である。いくら水が豊富でも人間が使えないものは水資源にはならないので,水資源の開発は必要である。もっとも,「人間が使えない」原因を見なおすことの方が,開発するよりも重要かつ有効なケースの方が多いことは皮肉な話である。

水資源ポートフォリオ(みずしげん−)

 水道等利水者における,さまざま水資源(必要な水質とするための浄水処理等を含む)の最適な組み合わせ。ダム水源や井戸,受水の他,果ては隣接事業との水融通まで,様々な水調達手段のコストとリスクを勘案し,事業の置かれるシチュエーションに最適な組み合わせを探る概念に名前を付けたものである。
 何のことはない私BON狸の造語で,プロポーザルなどで積極的に使用して流行らせようと目論んでいる。この言葉が水道用語辞典に掲載されることが,狸の野望の一つである。

身分(みぶん)

 身分制度が廃止されて死語になっていたと思っていたら,「公務員であること」という意味の法律用語(地方公務員法など)として現在でもしぶとく生き残っているらしい。

民営化(みんえいか) Privatization

 法的法人から資本的法人に移行させること。信用力が低くなるため本質的にはコストアップするはず。その分努力をするため結果的に優れたシステムになることが期待されているが,そうそう簡単ではない。

むら

 身内のグループことで,企業体や部課などさまざまなグループに対して使用される。同義語に「しま」などがある。

目標年度(もくひょうねんど) Target Date

 事業計画などで最終の年度とする年度。施設計画などではその規模を設定する根拠になる。

もらい事故

 自分には責任がないのに被害を受ける事故のこと。水道事業におけるもらい事故とは,他工事の掘削時のひっかけなどをこう呼ぶ。ただしもちろん隠語。


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