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各物質に関する情報をとりまとめたコーナーです。片っ端から集めた情報を載せる予定です。 水道への影響1)水質基準項目(硫酸イオンとして)250mg/L (WHO)。日本では水質基準は設定されていません。食物からの摂取は平均一日500mg/Lとのこと。 2)毒性や障害もっとも生物毒性のないイオンの一つで,通常使用レベルでは健康被害はなしとされます。ただ,嫌気状態(酸素の欠乏している状態)において微生物の働きで還元され,硫化水素(H2S)などを発生する原因になりますので,下水道などでは時々問題にされます。水道では,空気に触れない井戸,有機物濃度の高い排水の処理の際などでまれに問題になることがあります。 200〜500mg/L以上の含有で味が悪くなるほか,カルシウムと反応してスケールを発生することがあります。 3)汚染原因自然水中の硫酸イオンは地質に起因し,平均20mg/L程度とのこと。海水には2700mg/Lと高濃度で含まれるので,河口域取水の場合は高めに出る場合があります。一般には土壌,雨水(酸性雨の成分として),肥料(硫酸アンモニウム,いわゆる硫安の使用)などが起源となるようです。 また,生物の必須元素の代謝物の一種であるため,一般/産業廃棄物や下水などにごく普通に含まれます。このほか,温泉(硫黄泉),工場排水などにより排出される場合もあります。 浄水処理工程でバンドを使用している場合,これは硫酸塩ですので硫酸イオンの供給源になります。PACも製法によってはバンドを添加するようですので,多少の供給源になる可能性があります。 4)処理方法直接処理のためにはイオン交換やナノろ過等,イオン除去法の類しか方法が思いつきません...健康被害はないので希釈などが現実的かなと。 5)検出方法イオンクロマトグラフ,吸光光度計など。 特記事項水質の問題としては硫化物は比較的悪さをしない物質です。ただ,強い還元状態のもとで硫化水素を発生するための硫黄分供給源になります。硫化水素は非常に強い腐食性を示します。水道界では比較的清浄な原水を利用しているのであまり問題にはなりませんが,下水道管内の腐食や一般/産業廃棄物処分場浸出水などにおける対応が必要なケースがあります。 【参考】 |
目次水道への影響 特記事項 備考・出典
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