水道技術経営情報 ![]() |
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各物質に関する情報をとりまとめたコーナーです。片っ端から集めた情報を載せる予定です。 水道への影響1)水質基準項目【水道水が有すべき性状に関連する項目】 0.05mg/L以下 2)毒性や障害微量のマンガンは生理代謝に必要であすが,鉄と同様に水や洗濯物等に色をつけたり,黒色障害をおこします。極微量でも遊離炭酸で酸化され二酸化マンガン(MnO2やMnO2・MnO)となり,マンガン量の300〜400倍の色度を呈します。基準値は利用上の快適性(着色防止)から定められたものです。ちなみに,水道水の色度の原因は,鉄,マンガン,フミン質(紅茶の茶色のようなもの)がほとんどです。 給水・配水管内壁,水槽などにマンガン酸化物が付着すると,それが触媒となり,消毒塩素の存在下で酸化が促進されて沈積(茶色−黒色の粘土状)が多くなります。このようにして長年にわたり付着したマンガン酸化物が,流速の変化などの原因で流出して大騒ぎになる場合があります。 この現象は浄水場内でも発生するケースがあります。原水の栄養塩レベルが高いケースなどで前塩素を注入する場合など,ろ過より前時点で設備内にべったりと析出してしまう場合も散見されます。 なお,これはなにも人為的な環境だけで発生するものではありません。水源調査をしていると,よく茶色の粘土状のマンガンがびっしりついた沢を見かけます。 3)汚染原因自然水中では鉄と共存し,その1/10程度が含まれます。水道水中では0.01〜0.05[mg/L]程度の含有量が多く,水源別では,地下水に多いとされています。 水中では,イオン,水酸化物,けん濁質や有機物と結合した形で存在しますが,特に,湖沼などで嫌気状態が形成されると,還元的雰囲気のなかでマンガンの溶出が増加する傾向があるとされています。 4)処理方法(1)酸化吸着法
(2)生物処理 生物処理によりマンガンが酸化され,生物処理槽の担体にて補足される効果があります。表流水性の水源などで,有機物除去などと同時の効果を求める場合に有効のようです。ただ,温度が下がるとマンガンを酸化する微生物は活性が下がるそうなので,補助的役割ということになるかと思われます。 5)検出方法特記事項1)鉄バクテリア鉄バクテリアによる除去なんて方法があるらしいですが...よく知りません。ただ,生物処理については前述したとおりですので,とくに意識しなくても効果を発揮するんでしょうかねぇ... 【備考】 |
目次水道への影響 特記事項 備考・出典
更新履歴
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