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給水需要パターンの分析事例や給水設備の設計に関連する事項等についてとりまとめます。 給水用途分析1)用途別使用水量給水需要の用途分析に関する情報等を掲載します。 2)集合住宅における同時使用量給水装置の設計では,同時使用率という考え方を用いて給水管の能力を算定するケースが普通で,最低3栓を同時に使用した場合において,所定の流量が得られるようにします。通常水栓φ13の規定流量は17L/分ですので,最低でも50L/分程度の能力を有するのが普通です。 戸数が増えると,同時使用率という考え方に基づいて同時に全開される水栓数を条件化し,この分の需要を想定して計算します。 ただし,実態としての同時使用水量は,これよりも小さいという研究結果が第51回水研で発表されていました。札幌市水道局による実態調査の結果,最大37世帯の集合住宅を含む6件の集合住宅について研究した結果,下図のように,最頻値は20L程度であったとのことでした。 【備考】 給水装置の設計条件給水栓の口径は,給水管の規格に従い,φ13,φ20.,φ25などがあります。ただ,特に家族数が多いケースなどではφ13では少し不足気味の場合があります。値段もほとんど変わらないので,はじめから取り出し部については全部φ20としておいた方がいいのではないかと思います。 給水取り出しはサドル分水栓という機材を使用するのが普通です。これは,配水管にとりつけ,ドリルで穴をあけて取り出し管を設置する機材で,配水管が使用中でも施工でき,場所を選ばない利点があります。
写真はサドル分水栓の取り付け例です。ちょっと小さめですね。管に割管でとりつけた上のところに分水栓があり,ここで水を止めることもできる優れものです。右に伸びているのが分岐管で,これを水道メーターにつないで給水管とします。 給水装置の性能審査は,耐圧,浸出,水撃限界,防食,逆流防止,耐寒,耐久,の7つの基準によって行われ,通常の給水装置だけでなく,浄水器などもこの審査方針に則って検査されます。見て分かるように,ここには「水質改善」に関する項目はありません。浄水器でよく見られる「厚生省指定の検査を受けたから浄化性能が保証できる」とかいうのには注意が必要です。 検査業務は以前は水道協会が独占的に検査を行うこととなっていましたが,規制緩和推進計画(平成8年3月末)において,水道に関する規制緩和措置が決定されました。このなかで,水道工事店制度を全国統一的なものに見直すこととあわせ,給水装置の基準を明確化し,第3者機関の検査によるよう変更することが提言されています。といっても,外国製品を使うならともかく,水協審査品を使用しておくことが実績からしても安心でしょう。
【備考】 |
目次給水用途分析 給水装置の設計 備考・出典
更新履歴
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