水道技術経営情報
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電波障害対策 Interference

 水道施設の建設による電波障害の影響を考える場合の情報を掲載します。この分野の調査では専門家にお願いすることが必要ですが,事前の着手と誠意ある対応が対策業務を円滑に進める鍵になるそうです。

【参考】
 実際に電波障害で困っている方がいらっしゃればご一報ください。


水道施設と電波障害

1)電波障害とは

 電波障害とは,構造物の建設によって,従前より設置されていた主としてテレビ受像機の受信に悪影響を与える現象のことで,高層建築や鉄塔などの影響で発生することが多いとされています。

 電波障害については現行法では規定がなく,明文化された救済規定もないのですが,比較的容易に対応が可能なこと,原因者責任で解消すべきであることなどから,当事者間の協議によって受信障害原因者の負担のもと解決するよう指導がなされているようです。

 電波障害には大きく遮蔽障害と反射障害があります。

  • 遮蔽障害
     送信アンテナからみて施設より後方に遮蔽される位置の家庭で発生。直接受信する電波が弱まることで,他の施設から反射されたごく微弱な電波の影響を受けるゴースト現象,電波の強さが不足して画面がちらつくスノーノイズ現象などが発生します。

  • 反射障害
     送信アンテナからみて施設より前方に反射される位置の家庭で発生。高層の建築物は反射電波が強く,ゴースト現象の原因になります。

2)水道施設は電波障害を起こすのか

 水道施設が電波障害を起こすケースは,特に配水池で見られます。配水池は標高の高い位置に設置されるので,地形によっては広い範囲に影響を及ぼします。ただし,円形の池では電波自体が弱まりますので,是非影響範囲の検討を行っておくことをおすすめします。

3)電波障害対策手順

  1. 事前調査
     電波障害対策は建設前,設計時点に着手することが大切です。障害範囲の予測とこれに基づく構造物周辺の受信状態のチェックを行います。

  2. 住民説明
     電波障害の影響が出そうな範囲,及び,その周辺の連たんする周辺地域に対し,調査結果や影響が出た場合の対応などについての説明会を開催します。誠意を持って対応することが大切で,そういう印象を持ってもらうことが目的です。

  3. 受信状況調査
     施設の設置後,障害範囲の予測結果との照合を行い,障害の範囲を特定します。電波障害の影響があると判断される場合は速やかに対策工事を行います。対策工事には,障害の規模に応じて,共同受信施設や高性能アンテナ,ゴースト除去装置,などの設置が一般的です。

  • テレビ障害電波対策(リンク切れ)@【鹿島】
     電波障害対策に関する概論。水道施設を前提に簡単にとりまとめました。

【参考】
建造物による電波障害改善の手引き 関東電波障害防止協議会。
NHKとかに連絡すると対策法を教えてくれるそうで。



目次

水道施設と電波障害
 電波障害対策に関する概論。水道施設を前提に簡単にとりまとめました。


備考・出典


更新履歴

  • 120810 新様式で作成。


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