水道技術経営情報
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発電設備 Generator

 発電設備の場所です。中身はまだあまりないです。


発電設備

1)非常用発電設備

 水道施設は停電であっても断水をすることは基本的に許されません。そこで,浄水場は通常,非常時用の発電設備を持っています。ディーゼルエンジンに発電機を組み合わせたタイプが良く使用され,電気室のとなりにでっかい発電機が鎮座ましましているシーンが良くみられます。ちなみに,発電機では高地補正といって,標高が高い場合は能力の計算に補正がかかるので注意。

2)常用発電設備

 東京都金町浄水場では,東村山浄水場に続いて常用発電設備を設ける際,PFIの手法を応用して,電力設備を得ることに成功しました。これはPFI事業の先駆けとして,また,非常に効果的な非常時対策の事例として注目される事業です。現在運用は順調で,点検が多少複雑になった程度でほぼうまく行っているそうです。

 東京都水道局側のメリットとしては,非常用設備を資本調達を伴わずに調達でき,維持管理に人員を配置しなくて済むことなど,受託側のメリットは,安定的に利益を得られるうえ,人員を減らすなど自由度が高く,また現有技術を応用することができること,などがあげられます。契約には,PFIなどにノウハウを有するシンクタンクとアドバイザリー契約を結んではいたものの,ほとんど職員の努力で構想から1年で業者選定,稼動までさらに1年,と,常識外れ桁外れのスピードで供用開始にこぎつけています。脱帽の一言です。m(_ _)m

 金町のケースでは,発電機は航空機のエンジンを流用していて,開発が不要なためにコストを圧縮できたとのこと。この辺にPFI事業を成功させる秘訣が隠されているように思います。昼間の高い電力料金を回避し,夜間は東電からの購入電力に切り替わります。また,蒸気を汚泥乾燥に使用するコジェネシステムなので効率は高いのですが,汚泥乾燥を行わない場合は発電効率のアップに蒸気を使用できるそうです。

 非常時は灯油で24時間運転可能。設計震度は600gal,停止状態から起動までには十数分かかりますが,初期点検の時間を考えれば十分とのことでした。

【備考】



目次

発電設備
 浄水場における発電設備の場所。まずは場所から。


備考・出典

  • 金町浄水場常用発電設備見学記念ページ。

更新履歴

  • 120904 新様式で作成。
  • 101212に見学。


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