水道技術経営情報
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用語集 0-9 A-Z 0-9 A-Z

3月60日(−がつ−にち)

 年度末に提出された成果はゴールデンウィーク明けごろに審査を受ける。この時期のこと。わざわざ「3月」と呼ぶことの意味はあえて書く必要はなかろう。

 同類に「3月90日ごろ」があり,これは審査を受けた結果,指摘された問題点を修正して提出する時期のことである。

4M

 Man,Machine,Money,Material,のこと。経済活動の入力である,ヒト,モノ,カネ,設備を指す。経営用語。

AOC (Assimilable Organic Carbon)

 生物可同化有機性炭素。要するに,微生物が好んで餌にする,易分解性の有機物のこと。学派によって呼び名がいろいろある模様。

BFP (Biofilm Formation Potential)

 英語を見ると分かるとおり,微生物膜が生成するために必要となる基質等の存在量や構成,のこと。

CPD (Continuing Professional Development)

 技術者の「継続教育」。ちょっと英語、日本語とも座りの悪い定義語なので正直気に食わない。

GLP(Good Laboratory Practice)

 検査機関を検査して検査結果が信頼できることを証明する制度。

DXN (dioxin)

 ダイオキシンの略記。DQNではないので注意。

ISO TC224

 水道サービス分野に関する評価指標,すなわち「物差し」を決める活動。

LD50 (Lethal dose for 50%)

 半数致死量。生物に与えて50%が致死する量で、主として急性毒性の評価に用いる。体重あたりの投与量(mg/kg)で、水の場合は経口摂取のデータを使用するのが常。対象動物(ラット、モルモット等)の明記が必要。

 「メートル」ではなく「円(えん)」と読む。標高を表すときに使用。cmを「銭(せん)」にかけて言い習わしたためにこのような言い方ができたものと考えられる。例=+23.54(にじゅうさんえん ごじゅうよんせん)...ちなみに+が付いているのは標高だからである。口語として使用。

3

 「立方メートル」ではなく,「トン」と読む。しかし,意味は表記どおり体積を表す。例=30m3(さんじゅっとん)。口語としてのみの使用可。

MX (Mutagenecity X)

 消毒副生成物の一種。怖げな名前ですが正体が分かればそれほどでも。

NOM (Natural Organic Matter)

 天然起源の有機物のことらしい。突然書かれても分からん。

OR (Operations Research)

 企業活動の分析手法で,数理的なモデルとしてこれを扱う方法を総括してこう言うらしい。どっかの国の総理大臣のおかげでずいぶん評判が悪くなった学問分野。第二次世界大戦の勝利を支えた戦略爆撃のターゲット分析にルーツがあるらしい。

PA (Public Acceptance)

 社会的受容性。要は,「その技術を使ってもよいと普通に認知してもらえる」ようにすること,あるいはその度合い。例えば水処理に放射能を使用するような処理,下水処理水を飲み水に使用するような処理は,公衆衛生有効で,技術的に可能でも,「一般の人々」はなんとなく怖いので受け入れてくれない,こういう場合にPAが確立されていない,と言う。
 技術的に優れていれば教育やPRで改善するよう努力するのが王道ではあるが,往々にして,PAを得られないような手法は実はどこかに問題があることが多いのも事実。ゆめゆめ軽視なさらぬよう。

PAC

 日本語では凝集剤のポリ塩化アルミニウム,英語では粉末活性炭を指す。翻訳時は注意すること。なお,英語で凝集剤のポリ塩化アルミニウムを言う場合,PACl と表記する例が多くなってきている。

PFI (Private Finance Initiative)

 法令では「民間資金などの活用による公共施設の整備などの促進」というが,長いのでPFIと略称される。 公共事業に資本主義を導入しようという,非常に野心的な試み。国家規模で進めると「一国二制度」と呼ばれる。

pH

 「p」は濃度の常用対数の負値を表す。「H」,すなわち水素イオンにおけるこの値を,酸性,アルカリ性の判断に用いる。日本語ではペーハーというドイツ語読みをすることが多いが,これは日本の化学関連技術が太平洋戦争期に世界一進歩していたドイツから入ってきたものがベースになっているためで,実際化学系の技術者は第2外国語をドイツ語で履修しないと古典の教科書が読めなくて泣きが入るそうな。もちろん,英語ではピーエイチと読まないと通じない場合が多く,たまにペーハーと読んで笑われる人がいるらしい。ちなみに,水道用語辞典もピーエイチの順で登録されている。

pH調整剤 (−調整剤) pH control chemical

 pHを調整するための薬剤。pHの低い酸か,pHの高い塩基を投入する,といった至ってシンプルな方法が採られる。

POPs (Persistent Organic Pollutants)

 残留性有機汚染物質のこと。難分解性で蓄積しやすい性質を持つ,環境汚染度の高い化学物質の総称。

ppm (Parts per million)

 パーセント(Parts per cent, cent は100 と同意)と同じく,100万分の1,という割合を表す単位。濃度で頻繁に用いる単位,mg/Lと値がほぼ同じになる(水の1Lの重さがほぼ1kgであるため)ので,濃度の単位のような使い方もある。言いやすいので口語としてはよいが,文章に使用すると全体が素人くさくなるのでやめた方がよい。 

PQCDSM

 Production(量),Quality(質),Cost(費用),Delivery(納期),Safe(安全),Morale(意欲)のこと。経済活動の出力を指す。経営上は特にQCDが大切。

PR  (Public Relationship)

 事業主体が顧客などへの情報を発信により,事業体の利益を高める行為。利害関係者への包み隠さない情報提供はIRと呼ばれるが,水道ではこちらの方が求められるだろう。

PRTR (Pollutant Release and Transfer Register)

 環境汚染物質排出移動登録と邦訳され「有害性のある化学物質について,その排出量(諸外国では保管量についても)登録,公表する仕組み」のこと。水道界としては,水源地域でのこれらの物質の動向に関する情報を得られるようになり,危機管理などで新しい展望が開けることが期待されている。

PSC (Public Sector Comparator)

 PFIの検討において,事業体が自分で事業をやったとした場合の比較対照設計案。SPCと逆に近い意味がありながら語感が似てるので直ぐ言い間違える。

SPC (Specific Purpose Company)

 特定事業会社。PFIとして実施される事業を遂行するために必要な資本関係と責任を有限化するために設立される。PSCと逆に近い意味がありながら語感が似てるので直ぐ言い間違える。

TOE (ton of oil equivalent)

 石油の重量当たりの発熱量を基準にして、エネルギー消費を評価する単位のこと。解説なしで急に出てくることが多い。

ug

 マイクログラムの旧式な便宜的標記。「マイクロ」接頭詞はギリシア文字の「ミュー」であるが,標準のフォントがないために形のよく似ている"u"で代行される場合があった。今は昔の物語である。


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