101020 奄美市豪雨災害 |
Claudburst in Amami |
災害の概要
- 場所 鹿児島県奄美大島(奄美市他4町村)
- 時期 2010年10月20日被災、収束までおよそ20日。
- 分類 集中豪雨による洪水、土砂災害
平成22年10月20日から降り続いた記録的豪雨により、奄美市住用町を中心に2m近い浸水や土砂崩れ等の被害が発生。死者3名、道路や水道等のライフラインが寸断され、水道施設も大きな被害をうけた。直接の原因は記録的豪雨で、最大時間雨量108ミリ、24時間降雨量325ミリ(観測史上最大)連続雨量895ミリ。
日時 |
水道被害 |
対応状況 |
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- 県災害対策本部設置。
- 県知事、自衛隊に災害派遣要請。
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- 奄美市 837世帯
- 大和村 140世帯
- 瀬戸内町 62世帯
- 龍郷町 10世帯
- 伊仙町 181世帯
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被害の状況
水道が受けた被害
- 斜面に設置されたSUS製配水池409m3の全壊
- ポンプ場冠水による電気計装設備の機能不全
- 導水管(DCIPφ75)の県道崩落による破損流出
- ダムへの濁水流入により濁度が大幅に上昇した状態が長時間継続し、浄水場の浄水処理に多大な影響。
水道による二次被害
対応と対策
平時の備え
- 地域防災計画は策定済み、災害時相互応援協定(各自治体同士)あり。防災訓練も定期的に実施していた。ただし台風が中心で集中豪雨は想定外。
- NPOとも協定があった(災害時には放送等を担当してもらった)。
応急対策
- 水道課が対策本部、情報センターの役割を担った。
- 今回の災害でははじめて民間企業の支援を得た。
- 濁度上昇には職員を24時間職員を配置して人海戦術で対応した。高濁度は1ヶ月近く継続した。
- 航空機を使った緊急調達を実施した。
抜本対策
- 導水管が濁流によりなされる危険に備えるため、不断水施工を露出により分岐設置してバイパスルートを確保した。
教訓
- 緊急避難や復旧作業の段階では、リーダーの役割が極めて大きいことが確認された。
- 災害直後に全容を把握するのは非常に難しかった。特に携帯電話基地局破損により情報の収集が困難になった影響が大きい。
- マスコミ対応の負荷により初動への影響があった。
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災害データベース
備考・出典
更新履歴
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