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ここでは着水井について取り上げます。 【参考】 着水井 Recieving Well着水井とは,浄水場で最初に原水が到達する,比較的小規模な水槽です。着水井の役割には主として以下のようなものがあります。
着水井の設計条件は,概ね容量1.5分以上,水深で3m以上(ちょっとうろ覚え)だったと思いますが,凝集沈殿・急速ろ過システムなどでは後段の設備と一体構造とすることが多いため,構造上の制約からこれよりかなり大きな池になるのが普通です。また,その容量は以下のように提案されています。
その他の施設の容量計算については以下を参考にしてください。
着水井の事例について,以下に示します。外国のヤツはおもしろいので掲載している面があり,日本ではあんまり変わった形状のは見ないですねぇ。
日本では矩形のこのような着水井が一般的です。沈殿池に水を供給する分配槽としての役割がありますので,大概はこうやって一段高い位置にあります。着水井としては日本最大規模でしょう。
内部はこんな感じ...ちなみに,レスキュー用の浮き輪が私的には大ヒットだったので,写真を紹介。デザイン的になんかインスピレーションがわいてきます。
小さい浄水場でも着水井は必要。構造の条件(主として型枠を設置するスペースの都合)が必要容量よりも大きく効くため,浄水場の規模が小さくても,着水井の大きさはこれくらいまでしか小さくできないようです。まあ,分配槽なので大きいことに越したことはないですけどね。
四方に配置した沈殿池(高速凝集沈殿池)の真中に円形の着水井が設けられています。着水井としてはでかいです。 上向流で上がってきた水は堰から落ちて分配される地点で凝集材を添加されています。このような凝集材滴下は欧州では比較的一般的な形状だそうですが...これじゃあまりうまく混合しないのではという指摘も。
屋内,さらにガラスケースに入ってる着水井なんてのはこのとき初めてみました。廻りもタイル張りです...ここの原水は湖水で,地下トンネルを延々と追ってくるんだそうです。おいしそうなマスが水槽の中を泳いでいましたが,これは急性毒性のチェックのために飼っているものです。北欧の浄水場は,冷戦時のセキュリティ対策について,日本よりもより現実味を持って考えているのがよく分かります。 【参考】 |
目次着水井 備考・出典更新履歴
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