水道技術経営情報
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機能室 Function room

機能室という言い方は正確な言葉ではありませんが,電気室,自家発電機室,薬品注入設備室,など,各種の装置を格納する部屋です。

【参考】
まずは場所から(といってるページの如何に多いことか)


各種機能室の注意点

1)電気室

 電気室とは,受電,配電,計装などの電気盤を格納する部屋です。簡易な場合は屋外型を利用することもできますが,電気設備は湿気を嫌い,また落雷などによって容易に破損するので,室内に格納するようにするのが一般的です。

 また,配水池などに併設する場合,結露を避けるためになるべく池の上や隣接する場所を避けます。どうしてもこのような構造にする場合は,空調や排水を工夫して,電気施設がぬれないようにしましょう。

 その他,電気室に設けるべき設備には以下のようなものがあります。

  • 搬入扉
     盤の高さに脚を併せた盤が用意に搬入できるよう,部屋の高さ,扉は2300程度とし,親子とすることが望ましいでしょう。一般的な扉1800よりも大きくなります。
  • 事務机
     特に小規模な施設では,短期的に監視室として使用しますので,作業用の机や棚などを置くためのスペースを設けることが望ましいとされます。

2)自家発電機室

 水道施設は自己理由の断水を極力避けなければなりません。万一電力が停止した場合などは,自家発電機の運用によって電力を得るよう,主要な施設には自家発電設備を設けます。よく用いられるディーゼル式の発電機は水道施設のなかでももっともうるさい装備なので,騒音対策及び給排気の工夫を忘れずに。また,標高が400mを超える高地では,発電機のスペックの決定に際して高地補正が必要となるケースがあります。

 なお,消費電力がごく小さい場合(たとえばスイッチなど)は電池で済ませる場合もあります。

3)薬注室

 薬注室とは,薬品注入のためのポンプとそのタンクを格納する部屋です。特に次亜塩素酸ソーダなどの劇物を取り扱う場合,腐食性のあるガスが発生する前提で設計を進めなければなりません。

  • 搬出入
     ケミカルタンク,特に次亜のタンクの寿命は結構短いので,意外に取り替えなければならない頻度は高いものです。搬出入の容易には特に気をつけてください。大型の場合で近隣に住宅などがない場合は,タンクのみ屋外とすることも一つの方法です。
  • 手洗い
     薬品関係作業用の手洗いを設けることは絶対条件です。
  • 室の分離
     塩素を直接使用する場合などでは,制御室と薬注設備室を完全に分離します。また,次亜など揮発性のある薬品を扱う場合は厳重な換気設備を設けます。
  • 防液堤
     万一タンクが破損した場合,床の一部に壁を設けておいて,ここに液がたまるようにします。この壁を防液堤といいます。タンクの要領を考慮し,必要な面積と高さを確保しましょう。

 薬注機の設計は別ページに記載してあります。

  • 薬品注入設備
     薬品注入設備の設計について。薬品単価調査サイトもあります。

【参考】


参照


目次

各種機能室
電気室,薬注室など...各種の設備を設ける部屋です。


備考・出典


更新履歴

  • 120809 新様式に転換


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